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就活転職/ケース面接/コンサルを目指すためのフェルミ推定の練習に必要なこと

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就活・転職で求められる「思考力」とは何か 就職活動や転職活動、さまざまなところで思考力が必要です。 とりわけコンサルティングファームを目指す人にとって避けては通れないのが「ケース面接」です。ケース面接は、単なる暗記問題や定型的な回答を求めるものではありません。未知のテーマに直面したときに、 短時間で前提を設定し、 論理的に問題を分解し、 数字を用いて一貫した仮説を構築する力 が試されます。これは一種の「思考の実技試験」とも言えるものであり、地頭の良さよりも、訓練によって積み上げた“思考プロセス”が評価される場です。 このとき最も基礎的な力となるのが「フェルミ推定」です。 フェルミ推定とは何か フェルミ推定は、限られた情報から「おおよその数値」を推定する技術です。統計データが手元になくても、人口、需要、供給、単価などを分解し、積み上げ式に考えることで妥当な答えを導きます。 例えば次のような問いが典型です。 「日本にあるピアノの数は?」 「都内で1日に消費されるコーヒーのカップ数は?」 「東京のタクシー市場の規模は?」 これらは正確な数値を知っている必要はありません。重要なのは、 合理的に考え、仮説を立て、筋道を説明できるかどうか です。面接官は「答えの正しさ」よりも「答えを導くまでのプロセス」に注目しています。 なぜ繰り返しの練習が必須なのか フェルミ推定は知識や公式の暗記ではなく、 感覚の積み重ね でしか習得できません。ここに大きな特徴があります。 数字の基準がストックされていく  人口規模や世帯数、業界ごとの売上規模などを繰り返し扱うことで、「大体このくらい」という感覚が体に染み込んでいきます。 思考プロセスの型が身につく  人口→世帯数→利用率→単価、といった分解の仕方が習慣化し、どんな問いにも応用できるようになります。 仮説の検証スピードが上がる  最初は手探りでも、訓練を重ねると「不自然な仮定」を素早く見抜き、より現実的な数値を置けるようになります。 この3つは一度の学習では得られません。数十問、数百問と繰り返す中で、初めて血肉となります。だからこそ「ひたすらの反復」が不可欠なのです。 独学の課題 しかし、フェルミ推定を独学で練習するには問題点があります。 良質な練習問題を集めるのが大変 ...